【連載講和】佐野美由紀 先生『AED』その1


『AED』その1

 こんにちは。火曜日の午前外来を担当しています、佐野美由紀です。今回はAEDの話をしようと思います。もしかしたら、どこかで聞いたことのあるお話かもしれませんが、しばし、お付き合いください。AEDは日本語で言うと「自動体外式除細動器」です。駅や学校など公共の施設に設置されています。これは致死性不整脈「心室細動」が発生した心臓に電気ショックを与え、正常な状態に戻す装置です。
「心室細動」とは心臓の心室が小刻みに震え、全身に血液を送り出せない状態で数分間続くと死に至るという危険な不整脈です。発症から1分経過するごとに10%ずつ救命率が低下すると言われています。ですから、できるだけ早く除細動を行いたいのです。救急車が到着するまで待っていては、助かる命も助からないのです。一般市民がAEDを使うことで救命率が2倍高まるそうです。
AEDは電源を入れると、アナウンスや画像で指示をくれます。言われたとおりに、電極パッドを胸に貼ると心電図を取り、除細動が必要かどうかを判断してくれ、また、指示をくれます。普段、街を歩いている時にAEDが置いてある所を探してみて下さい。あまり、あっては困ることですが、もしもの時に役に立つかも知れません。