【連載講和】所長 内野和顕『ピロリ菌(2)』その検査法と除菌法


『ピロリ菌(2)』その検査法と除菌法

ピロリ菌感染症の検査法はいくつかありますが、そのなかで尿素呼気試験、糞便抗原測定法、血中抗体測定法がよく使われます。なかでも尿素呼気試験法と糞便抗原測定法は精度が高いとされています。尿素呼気試験では朝食を抜き禁煙の状態で来院して頂きます。検査には30分ほどかかります。糞便抗原測定法は便をとるのが大変ですが、お渡しした容器にご自宅で便を採取し診療所に提出して頂くだけです。
ピロリ菌の除去にはクラリスロマイシン、アモキシシリン、プロトンポンプ阻害薬の3種類の薬を1日2回1週間服用します。除菌される確率は70〜80%とされています。除菌期間にアルコールを摂取したり、薬を忘れたりすると除菌できる確率が低下してしまいます。アルコールは胃酸の分泌を増やし薬の効きを悪くするのです。除菌期間は禁酒し、お薬は忘れることなくきちんと服用して下さい。
除菌療法を行ったのち最低1か月以上、できれば2か月〜3か月後に再度検査を行い除菌出来ているかを確認します。除菌治療後の検査は尿素呼気検査法、あるいは糞便抗原測定法がよいでしょう。除菌に成功しても血中の抗体値はすぐには下がらないので、血中抗体検査法は除菌の成功や失敗の目安にはならないのです。除菌出来なかった場合はクラリスロマイシンをメトロニダゾールという薬に変更し再度除菌を試みることが出来るのでご安心ください。